保護者とジュニアスポーツ⑧子供の競技選び【保土ヶ谷のパーソナル整体サロン】

成長に合わせた競技選び


万能スポーツはあるか?


☆大人の事情が絡む競技選び

「そろそろスポーツさせようか?」「やっぱり俺と同じ野球が良いかな?」「私はサッカーやってもらいたいな~。」「でも送っていけるかな?」「お茶当番とか大変そう・・・」こういう会話、ご家庭で良くありますよね。色々と大人の事情があって一筋縄では行かないのが現実ですが、子供の成長発達を考慮した一つの考え方を提案させて頂きます。

 

☆習い事を決める時の目安

➀親の満足

②本人の満足

➂今後の本人に必要な事

 

☆親の満足

「私の好きなスポーツをやってくれたら嬉しいな~。」

 

これは、親としては当然の想いだと思います。やはり我が子が自分と同じ想いに共感してくれると嬉しいものですよね。しかし、それと同時に親子トラブルになり易い内容でもあります。親の理想を子供に押し付ける・・・そうはなりたくないと思っても、ついついなってしまうのが親というもの。

 

しかし、大人の事情で押し付けた競技を本人が楽しいと思えずに行っているのなら、子供の成長を応援したい親としては考えものです。子供にとって親は「絶対的な存在」です。その競技が楽しくなくても「パパ・ママにどうにか認めてもらいたい」と思って必死に頑張るでしょう。でも大概親の期待通りにはいきませんから怒られる・・・つらい・・・頑張る・・・怒られる・・・つらい・・・

 

これでは子供の身体の成長はもとより、心の成長にとって良くありません。そうなりたくなかったらしっかり子供とコミュニケーションをとることです。その競技以外の場面でしっかりとフォローが出来ていれば

 

「よし!パパ・ママの為にも頑張ろう!」

 

となるかもしれません。トラブルの多くは競技以外のコミュニケーション不足が大きく原因にあるように思います。

 

☆本人の満足

 本来は間違いなくここを重視する必要があります。好きな事なら苦を苦とも思わない。色々と体験に行かせたり、動画で見せたり、色々触れさせて自分から「やりたい!」と思えるものに出会えると素敵ですね。「小学生の時にやっていた競技を一生やらなければいけない!」なんてルールどこにも無いんですよ~。

 

☆今後の本人に必要な事

とは言え、本人の好き嫌い関係なく今やっておいた方が良い事もあります。それは「神経系のトレーニング」です。神経系はゴールデンエイジと呼ばれる小学生時代に最も発達する為、運動神経向上には持って来いの時期です。

 

 大切なのは「力」よりも「感覚」を重視する競技・・・と言ってもスポーツって皆「感覚」大切ですよね。となるとどの競技が良いというよりは、そのスポーツをやる上でどんな練習やプレーを重視するかが重要になってきます。小学生なら「力」より「感覚」、中学生は「持久力」をプラス、高校生は「力」をプラスと言う感じです。練習やプレースタイルを考慮することで、その子が楽しく打ち込める競技自体が「万能スポーツ」になり得るということです。また可能ならば個人スポーツとチームスポーツ、球技と非球技、夏と冬で変えたりなどするとより良いです。

 

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☆左右の対称性も重要

ここで一つ注意点があります。スポーツの多くは左右非対称のものが多く、同じ競技を繰り返し続けていると「身体の歪み」が出てきて、ある場所にストレスが蓄積され、いずれ「痛み」や「変形」へと進行します。これが野球肘・肉離れなどに代表されるスポーツ障害と呼ばれるものです。

 

その点で言うと「水泳」は左右対称の動きが多い事、水中でバランスをとる独特の感覚が養われる事、浮力によるリラクゼーション効果が得られる事などからジュニアにはお勧めの競技です。

 

その他の競技をしている子は、右で投げたら左で投げる、左回りで走ったら右回りで走るなどリバース動作で偏りを解消すると良いでしょう。